簡単に
PFAS(有機フッ素化合物)は、多数の化学物質からなるグループの総称です。
数千~1万種類以上の物質があるとされ、すべてが同じ性質や用途を持つわけではありません。
このうち、一部のPFASは、環境中で分解されにくく、生物に蓄積しやすいなどの性質を持つことから、健康や環境への影響が懸念され、国際的・国内的な規制の対象となっています。
詳しく
PFASとは:
PFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances:ペルフルオロアルキル及びポリフルオロアルキル化合物)は、は、炭素鎖の水素原子の一部又は全部がフッ素原子に置き換わった構造を持つ有機フッ素化合物の総称です。分類方法によって含まれる物質の範囲や数は異なりますが、数千から1万種類以上の物質が存在するとされています。PFASには、炭素鎖の長さや官能基の種類、分子構造などが異なるさまざまな物質が含まれており、物質ごとに物性や用途は異なります。
PFASの中には、炭素とフッ素の結合が非常に強いことなどから、環境中で分解されにくいものがあります。ただし、分解されにくさや環境中での挙動、生物への蓄積性、有害性などは物質によって異なります。
PFASは多くの化学物質の総称であり、「PFAS」という名称だけで、個々の物質の性質や有害性を一律に判断することはできません。
用途:
PFASの中には、撥水性・撥油性、耐熱性、化学的安定性などの特徴もつものがあり、溶剤、界面活性剤、繊維・革・紙・プラスチック等の表面処理剤、イオン交換膜、潤滑剤、泡消火薬剤、半導体製造工程、フッ素ポリマー加工助剤等、幅広い用途で使用されてきました。
規制されている「特定のPFAS」:
PFASにはさまざまな物質が含まれており、その性質や用途は一様ではありません。本サイトでは、その中でも国際条約や国内法により規制されているPFASを「特定のPFAS」として紹介します。
現在、PFASの一部であるPFOS、PFOA、PFHxS及びLC-PFCAは、環境中で分解されにくいことなどから、「残留性有機汚染 物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」の対象物質となっています。また、国内でも、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づく第一種特定化学物質に指定され、原則として製造、輸入及び使用が禁止されています。一方で、PFASは多数の化学物質の総称であり、すべてのPFASが同様の性質やリスクを持つわけではありません。
なお、特定のPFAS以外にも、国内外で環境や健康への影響について評価や情報収集が進められているPFASがあります。
略称
PFOS:ペルフルオロオクタンスルホン酸 、 PFOA:ペルフルオロオクタン酸 、PFHxS:ペルフルオロヘキサンスルホン酸、LC-PFCA:長鎖ペルフルオロカルボン酸類(Long-chain Perfluorocarboxylic Acids)

【参考資料】
環境省:有機フッ素化合物(PFAS)について
POPs条約について(当サイト内)
規制されている「特定のPFAS」とは(当サイト内)