簡単に
フッ素樹脂で加工されたフライパンは、空焚きによって極度に高温になると危険です。350℃を超えるとフッ素樹脂が熱分解し、吸い込むことでポリマーヒューム熱を起こすおそれがあるため、空焚きは避けてください。適切な使用方法のもとで通常の調理温度範囲内で使用される場合には、健康への影響は一般的に問題になるものではないとされています。
詳しく
フライパン等の表面加工に使われるフッ素樹脂は、主にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPFA(パーフルオロアルコキシ)です。これらの使用上限温度はおおむね260℃で、350℃を超えると熱分解が始まり、有害な微粒子やガスが発生すると言われています。これらを吸い込むとポリマーヒューム熱(polymer fume fever)と呼ばれる、悪寒・発熱・頭痛などのインフルエンザ様の一時的な症状が生じることがあります。空焚きは短時間で高温に達しやすいため厳禁です。
一方、通常の調理(食材が入っている状態)では、器具の表面温度はおおむね150〜190℃に収まり、食用油が煙を出し始める温度も約200℃です。この範囲での調理であれば、問題はありません。
また、2008年以降に製造された家庭用ガスコンロには、鍋底が約250℃以上になると自動消火する「調理油過熱防止装置」が義務化されています。IHクッキングヒーターにも過熱防止機能はありますが、立ち上がりが速く、最大火力での乾いた予熱や空焚きでは温度センサーが十分に働かない場合があります。空焚き・強火での長時間予熱・水分飛ばしの放置加熱は避け、中火中心で短時間の予熱後、すぐに油や食材を入れる使い方が安全です。
万一空焚きしてしまったら、ただちに火を止め(IHはオフ)、窓を開けて換気し、器具は自然冷却してください。悪寒・発熱・頭痛・喉の違和感など体調に異常があれば、無理をせず医療機関を受診してください。